BioLogiQの発明
デンプンを原料とするプラスチック、あるいはデンプンがブレンドされたプラスチックはかなり以前から存在し、一般的には熱可塑性デンプン(TPS: Thermoplastic starch)やTPSブレンドとして知られています。 しかし、これら従来のTPSプラスチック製品は製造にコストがかかり、プラスチックバッグ用の高品質で薄型のフィルムを作るほどの品質レベルには到達していません。 BioLogiQは、NuPlastiQ® BioPolymersという新しいTPSを開発しました。
BioLogiQは、独自のプロセスでNuPlastiQと呼ばれる低水分で熱可塑性のデンプン樹脂ペレットを製造しています。 NuPlastiQはペレットの形に仕上げているので、プラスチック製造業者は、既存の機器で通常のプラスチック樹脂ペレットと同様に扱うことができます。 BioLogiQのNuPlastiQペレットは、通常は単独で用いるものではなく、すべてのプラスチック製品の持続可能性を増すために、通常の石油系樹脂ペレットとブレンドして使用するようにデザインされています。
現在、TPSブレンドを作る企業の多くは、通常の石油系プラスチック樹脂ペレットとデンプンの粉末を2軸押出コンパウンド製造装置でブレンドして製造を行っています。 しかし完成したペレットは、しばしばブレンドが不完全であり、BioLogiQのNuPlastiQペレットを使用したときのように高性能の薄型フィルムの製造には使用できません。 NuPlastiQは通常のどんな種類のプラスチックとも、またバイオプラスチックとも良好にブレンドすることができます。
BioLogiQでは、NuPlastiQと従来の低密度ポリエチレンをブレンドする独自の方法を開発し、その結果薄型フィルムはPEのみのフィルムよりも大幅に強度が改善されたものとなりました。 この革新的な技術を突破口として、薄型フィルムの厚みを減らすことに成功しました。 BioLogiQのNuPlastiQをLLDPEまたはLDPEに追加することで気泡安定性が増し、フィルムを0.1ミル (2.5 ミクロン)の薄さまで延ばすことができるようになりました! NuPlastiQ25%とPE75%でできたバッグの厚みは30%も薄くすることができ、結果としてバッグ製造にかかる石油燃料の使用が50%も抑えられます。 この結果、埋め立てごみ処理地や海に流れ着く一般的な非分解性PEを減らすことができるのです。

より薄いバッグはより低コストにつながり、またNuPlastiQの製造は石油系レジンの製造に比べ80%もCO2排出量が少ないのです。
The New Plastics Economy は3つの重要な目的を提案しています:
- プラスチックの石油系原料使用をやめる
- 効果的なプラスチックアフターユーズ(再利用)経済を作り上げる
- プラスチックの環境への「リーク」を大幅に削減するー生分解性プラスチックの使用を増やす
BioLogiQのNuPlastiQ使用により、これら3つの目標をすべてを達成することが可能となるのです。